徒歩き日誌　2019-3A Wayfaring Man's Diary 2019-3

徒歩き日誌　2019-3:　その3

9．福島～宮城県～茨城県 -2
相馬市　中村城跡　相馬中村神社　相馬神社南相馬鹿島SA　塩屋埼灯台
豊間の灯台　とよまのとうだい　美空ひばり　みだれ髪　塩屋の岬　雲雀乃苑
吹風殿　勿来関　源義家　六角堂（観瀾亭）　岡倉天心　天心遺跡　
茨城大学五浦美術文化研究所　大津岬灯台　茨城県天心記念五浦美術館
西山御殿（西山荘）　道の駅ひたちおおた

福島～宮城県～茨城県 -2

2019年7月2日
仙台の奥座敷の秋保温泉を出て、太平洋側にでる。　相馬市へ。
相馬市

中村城跡
中村城は、別名馬陵城と呼ばれる。慶長16年(1611）相馬利胤が築城。明治初年に廃されるまで260年にわたり相馬氏歴代の居城として、藩政の中心であった。
城跡には、相馬神社、相馬中村神社がある。

　　　　　　　　外大手一ノ門　　　　　　　　　　　　　　南二ノ丸

　　　　　　　　　　　　北野天満宮（相馬中村神社境内社）

相馬中村神社
相馬家代々の氏神として崇敬されてきた。
本殿・弊殿・拝殿は国の重要文化財に指定された。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　妙見曲輪　と　相馬中村神社

藩主相馬氏の氏神。「妙見」を祀ったことから妙見曲輪という。

相馬神社
明治12年(1879)、相馬氏の始祖「師常(もろつね)」公をご祭神とし、中村城本丸跡に創建された。

　　　　　　　相馬神社　　　　　　　　　　　　　　　本丸跡の藤棚

常磐自動車道　南相馬鹿島SAによる。

南相馬鹿島SA

常磐自動車道を南下する。
「環境省除去土壌等運搬車」のトラックとすれ違う。それもかなりの数だ。
2011年3月11日に起こった、東日本大震災の津波による東京電力福島第一原子力発電所の事故処理だ。放射能汚染で周辺に多大な迷惑をかけている。

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塩屋埼灯台
豊間の灯台（とよまのとうだい）

岬の灯台への上り口の横断幕に「おめでとう120歳塩屋埼灯台！」とあり、「とよまのとうだい」と平仮名がある。地元では”とよまのとうだい”と親しみをこめて呼んでいるらしい。豊間という集落がある。
この灯台は、明治32年(1899年)12月15日初点灯だそうだ。

豊間の灯台（とよまのとうだい）

灯台から左右の海岸を撮る。薄磯海岸と豊間海岸。この辺りは東日本大震災の大津波で大変な被害をこうむっている。
復興の兆しが見える。

　　　　　　　　　薄磯海岸　　　　　　　　　　　　　　　　　豊間海岸

美空ひばりの歌う星野哲郎作詞・船村徹作曲の「みだれ髪」の”塩屋の岬”で一躍有名になった。
一番の”憎や恋しや塩屋の岬”と三番に”暗や崖（は）てなや塩屋の岬”とある。

灯台の見える一角に「雲雀乃苑」がある。
雲雀乃苑

　　　　　いわき市とひばりとの縁　　　　　　　　　　　　　哀悼の碑

哀悼碑からは美空ひばりの「みだれ髪」の歌が流れる。

雲雀乃苑

　　　みだれ髪の歌碑（三番）　　　　　　団塊の世代のファン達か？　　　　　　　　　灯台を望む

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勿来関へむかう。

吹風殿(すいふうでん)
いわき市勿来町長沢98－1
勿来の関公園にある体験学習施設である。
平安貴族の邸宅をを模した寝殿造。いわき市のホームページに説明がある。

吹　風　殿

勿来関(なこそのせき)
奥州三古関の一つ。　一昨日は、白河関跡にゆく。これで二つの古関跡にきた。

　　　奥州勿来関址の入口門　　　　　　　　　　入口門の右に　馬上の源義家

　　　　勿来関の由来（入口門手前左にある）　　　　　　時代を感じる「勿来関址」石碑

勿来関について、上の写真のいわき市の碑には「勿来関は　もと菊多（いわき市南部の古名）剗と呼ばれ今を去る千五百有余年前に設置したといわれ　白河関　念珠関と並んで奥州三古関の一つとして名高い関所である。（以下略）」
勿来とは、夷人来るなかれの意と波越えの意ともいう。遺称地については諸説があるらしい。
源義家(みなもとのよしいえ)の詠んだ「吹く風を　なこその関と思へども　道もせに散る　山桜かな」はよく知られている。

源義家(1039~1106)　平安後期の武将。八幡太郎と号す。武勇に勝れ、和歌も巧みであった。陸奥守兼鎮守府将軍となり、東国に源氏勢力の根拠を固めた。

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茨城県に入る。
五浦(いずら)観光ホテルに宿をとってある。六角堂（観瀾亭）の見える部屋に泊まりたかった。六角堂は岡倉天心の「天心遺跡」にある。
このホテルも大津波の被害があり、一階の浴場は破壊されたままということである。
窓のむこうに見える六角堂も津波で流され、復元されたものである。

六角堂（観瀾亭）

　　　　　　　16:45　　　　　　　　　　　　　　　　　 16:48

六角堂（観瀾亭）

　　　　　　　16:48　　　　　　　　　　　　　　　 17:23（霧に包まれる）

7月3日
ホテルにて朝の六角堂を撮る。

六角堂の朝

岡倉天心

【岡倉天心】明治時代、美術界指導者。本名、覚三。横浜の人。東京美術学校長。日本美術院を創設。米国ボストン美術館東洋部長。著（英文）、「東洋の思想」「日本の目覚め」「茶の本」など。(1862~1913)
(電子広辞苑から引用）

岡倉天心と天心遺跡については茨城大学五浦(いずら)美術文化研究所のホームページに詳しい。

天心遺跡への途中に岡倉天心の墓地がある。

岡倉天心の墓